頸部の動き
- yusuke.kubo0221@gmail.com
- 2018年11月8日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年2月26日
頚椎の可動性について
皆さんは、普段首をどの様に動かすか意識したことはありますか?
上や下を見たり、横を見たり。日常の生活において、見る事は意識していても、
首がどの様に動いているかを意識した事は少ないと思います。
普段何気なく動かしている首について、少し見て行きましょう。
頸部の動きは大きく分けて屈曲、伸展、回旋、側屈の4種類
屈曲とは、下を見る様に倒す動き。

伸展とは、上を見上げる様に倒す動き。

回旋とは、横を向いたり、振り返る様な動き。

側屈とは、首をかしげたりする様な動き。
この4つの動きが首。つまり頚椎に出来る動きになります。
でも、実際には首をぐるぐると回す動きもありますよね。
その動きも、屈曲・伸展・回旋・側屈の動きが順番に行われる事で可能になっている運動なのです。
頸部の参考可動域
屈曲(前屈):60度
伸展(後屈):50度
左右回旋:60度
左右側屈:50度 です。
頚椎は全部で7つ

人の椎骨(脊柱)は首からお尻までの間に33個の骨が連結しています。
その中で頚椎は7個あり、頭を前に倒した時に首の後ろにぽこっと出て来る骨が7番目の頚椎です。その上にもいくつか頚椎を触る事が可能です。
通常、1番目から4番目までの頚椎は前の方にカーブしているので、首の後ろから触る事は難しいです。
頚椎が前にカーブして、胸椎が後ろにカーブ。腰椎がまた前にカーブする様に、人の脊柱は横から見た時にS字のカーブを描いて、体重の約10%もある重たい頭を脊柱全体で支えています。
ストレートネックになると・・・?
皆さんもストレートネックという言葉を聞いた事があるかと思います。
最近では、"スマホ首"とも呼ばれたりします。
昔は、事故やスポーツ障害などによる外傷性頸部症候群(いわゆるむち打ち)が原因の多くを占めていましたが、最近ではアプリなどの普及により、以前に比べて全体的に携帯の画面を見ている時間が長くなった為、頚椎部分にかかる負担が大きくなってしまい、その結果ストレートネックになる人が多くなってきています。

首の動きに関わる様々な筋肉の連動
首の動きは、様々な筋肉の連動で行われています。
屈曲:胸鎖乳突筋、斜角筋群、舌骨下筋群
伸展:脊柱起立筋群、頭板状筋、頸板状筋、後頭下筋群
回旋:胸鎖乳突筋、斜角筋、頭板状筋、頸板状筋
側屈:胸鎖乳突筋、斜角筋、頭板状筋、頸板状筋 です。
脊柱を前後左右に動かす際は「カップルモーション」という別の動作が起こります。
例えば首を回旋させる時、回旋させる方向に側屈しながら首が回って行きます。
頭痛・肩こりの原因は同じ!?
この様に、単独の動きに見える首の動きが実は、左右の様々な筋の相互作用によって
行うことで可能であるとわかります。
前後・左右の骨や筋肉のバランスの崩れ。つまり、偏った姿勢や、不必要な緊張などによって、筋肉の正常な動作が行えていないと、肩こりや首のこりの原因になり、
肩・首の筋肉は頭の骨にもついており、神経も近くを通っているので、場合によっては頭痛の原因にもなります。
あなたの首の骨である頚椎のバランスやその周りの筋肉について、
もう一度しっかりと見直して綺麗な首筋になれる様にしましょう。
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