膝関節の動き
- yusuke.kubo0221@gmail.com
- 2018年11月21日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年2月26日
膝関節について
皆さんの膝は、伸ばす時に音が鳴ったり、外や内を向いていたりしていませんか?
年齢を重ねる毎に、膝が痛くなる人もおられます。
そんな膝の動きや膝の構造がどのようになっているのでしょうか。
膝関節の構造と動きを見て行きましょう。
膝関節の構造
膝関節とは、大腿と下腿を繋いでいる関節です。
膝関節は、骨と軟骨だけでなく、筋肉・靭帯・半月板など、
様々な組織によって構築されています。

大腿骨と脛骨を線で結ぶと、脛骨に対して大腿骨がやや斜めに
なっている事がわかります。
角度でいうと、約5度の外反が起こっています。
これは異常ではなく、人体の構造上、安定した形の正常な状態です。
5度以上の外反が起こっている状態を、変形性膝関節症と言います。
膝が内反してしまっている場合も、変形性膝関節症です。
外反変形をX脚。内販変形をO脚と呼びます。
膝の周囲組織は、膝を正常な状態で保つ為の役割があります。
特に、膝の中を十字に繋いでいる十字靭帯は、
膝の安定性を保ち、ふらつかないようにするための重要な役割を果たしています。
膝にかかる荷重を、半月板と軟骨が支える事によって、骨にかかる負荷を軽減しています。

膝関節は、脛骨の上に大腿骨が乗る構造をしています。

ただ上に乗るだけだと、すぐにずり落ちてしまうので、
十字靭帯が内側から膝を安定させています。
前十字靭帯と、後十字靱帯があります。
半月板と軟骨も、膝を安定させつつ、体重のかかる膝のクッションの役割を担っています。

膝関節の外側は、筋肉が膝を包み込み、安定させています。
筋肉が収縮する事によって、膝の曲げ伸ばしが行えます。
膝関節の参考可動域
屈曲:130度
伸展:0度

屈曲は、膝を曲げて座るような運動

伸展は、しゃがんだ状態から膝を伸ばすような運動
膝関節の動きに関わる筋肉
屈曲:大腿二頭筋、半腱・半膜様筋、縫工筋、膝窩筋
伸展:大腿四頭筋
膝関節に負荷が掛かるとどうなるのか
膝関節に多大な負荷が掛かった場合、膝関節に、損傷が起きてしまう事があります。
膝関節に起こってしまった損傷は、手術になる事も多く、注意が必要です。
膝関節は、体重を支えたり、歩いたりする際に使用される部分なので、
様々な組織によって結合され、保護されているので日常生活では基本的に損傷が起きる事
が少なく、ほとんどの場合、激しいコンタクトスポーツによって引き起こされます。
日常で少しずつ歪みなどが出て、長年蓄積されてしまった場合、膝の痛みが起きます。
膝に意識を向けて、少しずつ改善して行きましょう。

膝の動きに重要なポイント
実際に膝を動かそうとした時に、重要な部分がどこかわかりますか?
膝蓋骨という、膝の前にある平たい骨です。
膝蓋骨は、上部に膝を進展させる大腿四頭筋が付き、下部に膝蓋靱帯が付きます。

膝をしっかりと伸ばすには、大腿四頭筋が膝蓋骨を引っ張りあげる事が必要です。
この膝蓋骨の上下の動きが悪いと、途中で引っかかりやすくなり、膝がそれ以上伸びなかったり縮まなかったりしやすくなります。
無理に動かして、膝蓋骨や大腿骨に傷がつくと、元の綺麗な状態の膝蓋骨に戻る事が非常に難しくなります。
膝が痛い時は、あまり無理しないように注意しましょう。
膝を動かした時になぜポキっとなるのか
皆さんも一度は膝を動かした時に、関節の中がポキっと音を立てた事があるかと思います。
なぜ、膝を動かした時に音がなるのでしょうか。
何かの病気の症状なのでしょうか。
膝の音は圧力の変化のせい?
膝のどの部分が音を出しているのか。
実は、現代の医学でも解明されておらず、よく分かっていません。
一説には、膝の曲げ伸ばしの際に、関節包の中の圧力が変化する事で気泡が発生して、
その気泡が弾けるからだと言われています。
また一説には、膝蓋骨と大腿骨の間で、骨同士が擦れる事によって音が出る。
というものもあります。
また、滑膜と呼ばれる膝の一部が曲げ伸ばしの際に、膝の骨に巻き込まれる事によって
痛みと共に音の出る、タナ障害というものもあります。
膝のクッションの役割を果たしている、半月板の損傷によっても音と痛みが出現します。
痛みの出ない膝の音は、基本的に問題はないと言われています。
しかし、音が出る事自体が気になる。という方もいます。
そんな人は、膝周りの筋力を鍛える事が有効です。
他にも、膝に不調を抱える人は、昔に比べて太ってしまった。という人が多いです。
なので、膝周りの筋力アップと、体重ダウンが一つの解決策になるかも知れません。
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