股関節の動き
- yusuke.kubo0221@gmail.com
- 2018年11月15日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年6月14日
股関節の動作について
皆さんは、普段の生活の中で股関節をしっかり動かせていますか?
家事・通勤。散歩やスポーツなんかで動かしていますよね。
それだけで、本当に股関節をしっかりと動かせていると言えるのでしょうか。
股関節の色んな動きを見て、自分が動かせているのかを確認しましょう。
股関節の可動域と動き
屈曲:125度
伸展:15度
外旋:45度
内旋:20度
外転:45度
内転:45度
正面から見た骨盤と股関節

股関節は、大腿骨と寛骨で作られる関節で、寛骨で囲まれた寛骨臼という受け皿の中に、
大腿骨頭が入り込み、覆われる形をしています。
股関節は、体重を支えて安定性を高める為に骨・靱帯・筋肉によってしっかりと繋がれています。
股関節の動きについて

屈曲:足を前に振り上げる様な動き

伸展:足を後ろに振り上げる様な動き

外旋:あぐらを書く様な動き
内旋:内股。いわゆる女の子座りと言われる様な足の動き
外転:足を伸ばして、長座になって開脚していく様な動き
内転:足を開脚していたところから、元に戻す様な動き
股関節の柔軟性について
フィギュアスケート・体操の選手は股関節を180度開脚させています。
体の柔軟性が低い人は、高い人に比べてケガをしやすいと言われていますが、スポーツを行うためには柔軟性が必要なんでしょうか。
そして、股関節を柔らかくしておけば、運動や日常生活における股関節周囲のリスクは少なくなるのでしょうか。
何故180度も開脚する事が出来るのか。
人によって何故90度以上開脚が可能なのでしょうか。
その理由の一つは、小さい頃からこの動作を行なっている事が挙げられます。
小さい頃は、大人と違って骨が柔らかく、軟骨との境界がやや不明瞭です。
その時期から、繰り返して柔軟を行うと、徐々に開脚に適した股関節の形が作られ、
その部分の靭帯などが引き伸ばされます。
ある程度成長した後でも、柔軟体操を繰り返し行うと可動域は広くなります。
股関節を90度以上に開くリスク
股関節を90度以上開脚させていると言うことは、大腿骨を寛骨臼の中に留めている靭帯が伸ばされていると言うことになります。
靭帯は、骨がそれ以上動かない様にさせるストッパーの役割を果たしている為、
靭帯が伸びていると、ストッパーの役割を果たしにくくなっています。
つまり、伸びていない人に比べて、脱臼のリスクが高くなってしまいます。
股関節は脱臼しにくい?
開脚を180度行う事によって股関節の脱臼のリスクが高くなるとお伝えしましたが、
股関節を支えている組織は、骨・靭帯・筋肉があります。
なので、そもそも股関節は脱臼を起こしにくい部分です。
元々、寛骨臼に大腿骨頭はすっぽりとはまっていて、周囲には太ももやお尻にある大きい沢山の筋肉が存在しています。そして、靭帯が関節を補強している、かなりしっかりした構造ですが、元々大腿骨頭を覆っている寛骨臼の屋根が浅い人もおり、その人は要注意です。
(発育性股関節形成不全)
股関節の柔軟性は、無いよりはあった方がいい。
例えば、股関節の柔軟性が全く無く、動きに制限がある人よりは、しっかりと股関節を
広げる事が出来る人の方が、生活がしやすいです。
ただし、日常生活を送る上での股関節の柔軟性は、45度。左右合わせて90度。
これだけあれば十分です。
スポーツを行う上では可動域が狭いと、関節の負担が増加して、ケガに繋がる可能性が
あるので、可動域が無いよりはある程度あった方が良いので、その辺りも注意してあげましょう。
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