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肘関節の動き

  • yusuke.kubo0221@gmail.com
  • 2018年12月11日
  • 読了時間: 3分

肘関節について

皆さんは、肘関節の動きについてどのくらいご存知ですか。

良くスポーツ選手が肘を故障したとか、手術をしたとか、ニュースに載っていますよね。


一般人でも、デスクワークなどによって肘を痛めている人を見かけますよね。

なぜ、こんなにも肘は痛めやすいのか。少し見ていきましょう。


肘関節の参考可動域について


屈曲:145度

伸展:5度


肘関節の動き











屈曲は、肘を曲げる動き。










伸展は、肘を伸ばす動き。



痛みの原因は肘関節では無い?


肘の周囲は、たくさんの筋肉や靭帯に囲まれています。

肘関節の痛みと思っていても、実は関節ではなく、周囲組織による痛みがほとんどです。

肘周囲には、肘の動きだけではなく、手や肩の動きに関係している筋肉も存在しています。

一言で、「肘の痛み」と片付けるのでは無く、周囲の組織にも目を向ける事が重要です。


肘の動きに関わる筋肉


屈曲:上腕二頭筋・上腕筋

伸展:上腕三頭筋・肘筋


肘関節周囲の解剖学







肘関節は、上腕骨・橈骨・尺骨の3つの骨が組み合わさり構成されています。

肘はまっすぐでは無く、約5度外反しています。


肘の周囲は、

内側側副靭帯・外側側副靭帯・橈骨輪状靭帯と、関節包によって覆われています。

肘の前面を、正中神経・尺骨神経が通り、後面を橈骨神経が通ります。


前腕の動きに関与している肘周囲の筋肉は、上腕骨外側上顆・内側上顆などに付着します。



上腕骨外側上顆は、テニス選手や料理人に痛みが起きやすく、

上腕骨内側上顆は、ゴルフ選手などに痛みが起こりやすいです。


肘の過伸展(猿腕)


猿腕とは、肘を伸ばした時に、普通肘が止まるところから、さらに肘が伸びる腕の事です。

見た目では、骨折しているのか?と思うくらい伸びる人も、実際は特に痛みも無く日常生活を送れています。


しかし、重たい物を肘を伸ばして運ぶ時や、スポーツを行う際などは、注意が必要です。

通常よりも肘が伸びてしまうので、負荷がかかりやすく、場合によっては、骨折や、脱臼などの怪我につながる恐れがあります。

基本的には、O脚などと同様に、日常生活の癖で猿腕になる事が多いと言われています。

他にも、怪我の後遺症でも起こる事があります。


軽度の猿腕であれば、日常生活は普通に送れますが、重度になると尺骨神経が引き伸ばされて、痛みや痺れの原因になります。


細身の女性に多く見られ、猿腕の人は腕立て伏せなどが出来ず、手を床についた状態を

維持させるのも辛い人がおられます。

ヨガや運動を行う上で、猿腕の方には負荷を軽減させるなど、注意が必要です。


上腕骨外側上顆炎:テニス肘

上腕骨内側上顆炎:野球肘

と呼ばれるような肘周囲の異常には早急なアイシングや休息をとるなど、

予防と回復に務めましょう。




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