気の運動について
- cuge3929
- 2019年6月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年6月13日
気の運動〜
気の性質のところで、お話したように、気は絶えず動いています。
それはもちろん、人間の気も同じです。
では、具体的には、どう動いているというと、「昇ったり・降りたり・出たり・入ったり」していると、中医学は考えました。
これを「昇・降・出・入」といいます。
昇降とは、「上⇄下」の流れ、出入り
「内⇄外」の流れを、それぞれ指しています。
また、気の運動のことを、中医学では「気機」と呼びます。
つまり気機の基本的な形式が昇降出入だということです。
このように、人間の気は、たえず昇降出入を続けることで「上⇄下」「内⇄外」のバランスをとっています。
人間が生きている限り、この運動がやむことはありません。
気の昇降出入は、具体的には臓腑を中心とした様々な生理活動として現れます。
例えば「脾気の上昇」と「胃気の下降」は気の昇降です。
肺の呼吸は、気の出入りであるといえます。
また、このバランスは、固定したものではなく、いつも変化している動態バランスです。
例えば夏は暑いので、汗をたくさんかきます。
これは、出入りの「出」が強まっている状態です。
反対に冬は寒いので気は外へ発散せず、体内にしまいこまれます。
これは「入」が強まっている状態です。
このように自然界の一部である人間は、外界の変化とのバランスを取りながら、個体としてのバランスも取っています。
気の昇降出入のバランスが取れている状態を「気機調よう」といいます。
これに対し、昇降出入のバランスが崩れている状態は、「気機失調」「気機不よう」などと呼ばれます。
ただし一口に気機失調といっても、その乱れ方は様々です。
気機失調の種類は
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