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投球動作について

  • yusuke.kubo0221@gmail.com
  • 2018年12月11日
  • 読了時間: 3分

投球動作では、速く投げる・正確に投げる・遠くに投げるといった制御が必要になります。

野球などでは速く正確に投げる必要があります。

ダーツ・ボールのパスなどでは正確に投げる必要があります。

やり投げや砲丸投げなどは、遠くに投げる必要があります。


サルやチンパンジーでは、下手投げが見られ、上手投げで投げるのはヒトのみに見られる

特徴です。











投球動作は、ワインドアップ期、コッキング期、加速期、減速期、フォロースルー期

に分けられます。



ワインドアップ期では、片足を上げてバランスを保ちます。終期には肩関節が外転位で保持されています。



コッキング期では、上げた足が着地するまでに肩関節が90度外転位。そして、15度水平内転位になります。

この時、三角筋に強い収縮が起こり、棘上筋・棘下筋・小円筋にも収縮が起こります。

足が着地してから、肩関節の外旋が最大に達する(Max External Rotation)と、肩甲骨は内転位で固定され、上腕骨の動作に対しての土台として働きます。


上腕骨頭は、関節窩の後方に変位していきます。それによって、関節包の前面の緊張が高まります。そして、三角筋の活動も緩やかに低下していきます。

打って変わって、棘上筋・棘下筋・小円筋収縮が強まっていきます


そして、肩甲下筋は、上半身の後方にねじれた状態(開いた状態)から、前方へ回旋運動が始まる際に収縮が強くなっていきます。

大胸筋・広背筋・前鋸筋の収縮は、コッキング期の終盤に最大になります。

上腕二頭筋は、適度に収縮を保っています。



加速期では、肩関節が外転位を保ちながら内旋していきます。この時、体は前方に回旋していきます。

この時に、肩関節の前方にある大胸筋・肩甲下筋・上腕二頭筋などは、伸張性収縮から短縮性収縮へと形態が変更されます。

同様に、肩関節の後方にある棘下筋・小円筋。大円筋・広背筋などは、短縮性収縮から伸張性収縮に形態が変更されます。

上腕三頭筋が初期に強く収縮し、大胸筋・広背筋・前鋸筋は終期に強く収縮します。

肩関節が内旋することによって、骨頭が前方移動していき、関節包の全面の緊張が軽減していきます。



減速期は投球動作において、最も障害が発生しやすい時であり、加速期までに蓄えられたエネルギーが全てボールに伝わります。

肩関節の外転は約100度で維持されており、水平内転は約30度になり、上肢の内旋速度を減速させるために、肩関節周囲筋が伸張性収縮をします。



フォロースルー期では、肩関節の外転は100度のまま維持され、水平内転60度になります。

投球モーションが終わるにつれ、筋肉の活動も低下し、関節への負荷も軽減します。












ただボールを投げるだけの動作でも、このように様々な動きが関与しています。

かなり複雑に筋肉を使うので、大人の、しかもトレーニングをしているプロの選手でも場合によっては怪我をしてしまう投球動作。

未成年。特に、まだ小さい体の作りが出来上がっていないような子供がスポーツをする際は注意して見てあげるようにしましょう。

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