大腿四頭筋について
- yusuke.kubo0221@gmail.com
- 2018年12月11日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年3月19日
太ももの前面で、股関節と膝関節の動きに関わる筋肉が大腿四頭筋です。
大腿四頭筋と呼ばれていますが、一つの筋肉ではありません。
「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」の4つの筋肉が合わさった筋肉です。

大腿直筋:寛骨の下前腸骨棘→膝蓋靱帯を経て脛骨粗面の前面
外側広筋:大腿骨粗線外側唇・大転子外側面→膝蓋靱帯を経て脛骨粗面の前面
内側広筋:大腿骨粗線内側唇・転子間線遠位→膝蓋靱帯を経て脛骨粗面の前面
中間広筋:大腿骨骨幹の前面→膝蓋靱帯を経て脛骨粗面の前面
大腿直筋の真下に存在しています。
大腿直筋のみ骨盤から始まります。3広筋は、大腿骨からそれぞれ起こります。
大腿四頭筋は、股関節と膝関節の動きに関わるとお伝えしましたが、実は少し違います。
大腿四頭筋の中でも、大腿直筋は股関節と膝関節の動きに関わります。
3広筋は、膝関節の動きにのみ関与しています。
ただし大腿直筋は、大腿四頭筋の中でも一番細い筋なので、股関節の動きに関してメインで働くわけではありません。
大腿四頭筋の動きのメインは、膝関節の伸展です。
大腿の中心・外・内からそれぞれ脛骨に向かう大きな筋肉です。
膝を伸展させるだけでなく、膝を伸展させたときに、膝の関節包が骨同士に巻き込まれないように引っ張り上げる働きもあります。
大腿四頭筋は、直接脛骨に向かって付着するのではなく、一度膝蓋骨(膝の皿)を経由して脛骨に向かいます。
直接ではなく、一度膝蓋骨を経由する事により、膝蓋骨が滑車のような役割を果たし、効率良く膝を伸展させる事ができます。
膝を伸展させる働きを持つ唯一の筋群なので、筋肉自体の体積も大きいです。
膝の伸展に関わる筋肉全てが重要な働きがあります。
外側広筋は、膝伸展時の最初に収縮を始める筋肉で、しっかりと下腿を持ち上げる働きがあります。
内側広筋は、膝進展時の最後に収縮をする筋肉で、拘縮の予防のために鍛えておかなければいけない筋肉です。
中間広筋は、途中で膝関節筋という筋肉が分化して、膝関節の関節包を上に引き上げる働きがあります。関節包を上に上げる事で、タナ障害予防の為に必要な筋肉です。
大腿直筋は、股関節と膝関節の動きの両方に関与する筋肉なので、重要な筋肉です。
大腿四頭筋は、太ももの前側にありますが、太ももの裏側にあるハムストリングスとの働きによって、ジャンプ動作や歩行・走行動作を行なっています。
大腿四頭筋が硬いと、ハムストリングスも固くなりやすいです。
健康的に日常を過ごし、運動を行うためにも、大腿四頭筋に目を向けて見ましょう。
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