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ホルモンについて

  • yusuke.kubo0221@gmail.com
  • 2019年1月4日
  • 読了時間: 4分

更新日:2019年2月19日

ホルモンとは

ホルモンって何?

ホルモンとは、内分泌系と言われる人体の働きの一種で、体外や体内の状況に合わせて作られる、体を良い状態に保つために体内で作られる化学物質の事です。

ホルモンは、体の中の内分泌腺と呼ばれる部分で作られています。



内分泌系は、ホルモンと呼ばれる物質を体内に放出し、全身に血流で行き渡らせる事により、効果が現れます。

ホルモンは、脳からの命令を体の各部分に伝えており、体を巡って脳からの指令を届ける伝言係の様な働きをしています。


ホルモンを作っている内分泌腺は、脳下垂体・甲状腺・副腎・膵臓・卵巣・精巣などがあります。

内分泌腺で作られたホルモンは、血液の中に入り、身体中を巡ります。

このホルモンは極々微量で、1グラムの10億分の1程度(ナノグラム)が分泌されます。



ホルモンによる指令は全身に作用するわけではなく、ある特定の細胞に効果が現れます。


なぜ体の中にホルモンが分泌されるのでしょうか。

それは、全身の状態を同じ様な状態に保ち続けるのに必要だからです。


ホルモンによる命令を受け取った各組織は、体温・血糖値・phバランス(酸性のバランス)などの体内環境を一定に保つ働きをします。

この、体内環境を保つ働きの事を、生体恒常性(ホメオスタシス)といいます。


体内のフィードバック機能

私たちの体を調節する働きのあるホルモンですが、必要な時にホルモンの分泌量が足りていないと、様々な異常が体で生じてしまいます。同様に、必要でない時にまでホルモンが過剰に分泌されてしまう事でも、異常が生じます。


その様な事が起こらない様に私たちの体は、ホルモンの分泌を抑えたり、分泌を促したり。

体内のホルモン量の調節を行っている機能を、「フィードバック機能」と言います。

フィードバックによって、体内のホルモンバランスが保たれています。



色々なホルモン

ホルモンは、現在見つかっているもので、約70種類以上あると言われています。



















糖尿病でよく知られているインスリンもホルモンの一つです。


その中でも、ヨガに関わるホルモンの中にコルチゾールというものがあります。


コルチゾールは、免疫や基礎代謝に関わるホルモンです。血糖値や血圧を調節したり、胃酸の分泌・脂肪の分解にも関わります。

ストレスを感じると分泌量が増え、その働きからストレスホルモンとも呼ばれています。













コルチゾールが分泌されすぎると、うつ・不眠などの精神的症状や、生活習慣病などのストレス関連の疾患、血圧の調節、消化器系へも影響が出てきます。


コルチゾールは、朝に最も分泌量が多く、夜には低くなります。1日の活動のリズムに関わるので、サーカディアンリズム(体内時計)が整っていないと上手く分泌されません。

1日は24時間ですが、人間の体内時計は約25時間で1日になります。

つまり、実際の時間と1時間の誤差が生じています。

そして朝起きる時間と、夜眠る時間にばらつきがあると、体内時計がより崩れて行きます。

体内時計にズレがあると、普段から朝起きにくかったり、夜遅くまで眠れない人が、より起きにくくなり、眠れなくなる原因にもなってしまいます。

睡眠は、1日の中で体を休めてリラックスできる最大の機会なので、体にとってとても重要です。












そして、夜眠っている間に働くホルモンもあります。

それは、メラトニンという名前のホルモンです。


これは、睡眠を促す働きのあるホルモンです。

夜に分泌量が徐々に増え始め、夜中の2〜3時頃が分泌量のピークになります。

最近では睡眠だけでなく、解毒作用や老化の原因の活性酸素を中和する働きがあると言われています。

夜遅くまで起きている事が肌にとって大敵だと言われている所以でもあります。

このホルモンは、日光を浴びてから15時間後くらいに分泌され始めます。

朝7時に起きる人なら、夜の10時頃です。


メラトニンは、光によって分泌量が左右されてしまうため、寝る前の明るい環境(スマホ・パソコンなどの光)が不眠の原因になります。


ヨガを行う事で、リラックスしてストレスを軽減すると、自律神経を整えるだけでなくコルチゾールの分泌量のバランスが整えられるので、血圧などの体の調子を整え、胃腸の調子が良くなり、便通改善に効果があります。


その状態でしっかりと夜更かしする事なく眠る事で、体内時計のズレを修正することが出来るので、より健康な状態を手に入れる事が可能になります。

 
 
 

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