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ハムストリングスについて

  • yusuke.kubo0221@gmail.com
  • 2018年12月13日
  • 読了時間: 3分
ハムストリングスとは?

ハムストリングスとは、太ももの裏側にある大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3つの

筋肉を合わせた呼び方です。


股関節を伸展させ、膝関節を屈曲させる働きがあり、競技問わずスポーツ活動を行う上で、とても重要な働きを担っています。


大腿二頭筋(長頭):坐骨結節→腓骨頭

大腿二頭筋(短頭):大腿骨粗線外側唇→腓骨頭


半腱様筋:坐骨結節内側面→脛骨粗面内側(鵞足部)

半膜様筋:坐骨結節→脛骨内側顆



大腿二頭筋は、長頭と短頭に分けられます。


大腿二頭筋長頭は股関節の伸展と膝関節の屈曲に関与します。


短頭は大腿骨から起始するので股関節の動きには関与せず、膝関節の動きにのみ関与します。


半腱様筋は停止する脛骨粗面の内側において、

薄筋・縫工筋と共に「鵞足」を形成します。



ランニング時やボールを蹴る時などに、鵞足に負荷が過度にかかり過ぎると、鵞足部で炎症が起こり、痛みの原因になります。

炎症が起こっている時には、無理をせず、安静にしたり、冷やすなどして対処しましょう。


ハムストリングスの名前の由来

なぜ、3つの筋肉をまとめてハムストリングスというのでしょうか。

名前の由来は、中世ヨーロッパに遡ります。


ハム作り自体は、古代ギリシャからすでに行われていたそうです。

中世に入り、十字軍の遠征によってヨーロッパ各所にスパイス・ハーブが持ち込まれ、ハムやベーコン作りが発展しました。


この時、ハムを作る際に太ももの裏側にある大腿二頭筋や半腱・半膜様筋の腱に紐をくくって天井などから吊り下げてハム作りを行なっていました。

ストリングスとは、「ヒモ」という意味があります。

ハムを作る時にヒモをくくった場所が太ももの裏の腱なのでその名残で今でも、太もも裏の筋肉の集まりをハムストリングスと呼びます。



ハムストリングスでよく起こる怪我:肉離れ

ハムストリングスは、肉離れを起こしやすい場所でもあります。

スポーツによって起こる事が多く、肉離れが起きてしまうと、強い痛みが起こり、スポーツ・運動の続行どころか、歩く事がむずかしくなります。


ストレッチ不足・力が加わりながら伸展する事によってリスクが上昇します。


例えば、ハムストリングスが硬い人が、サッカーの蹴り足と逆の足(軸足)を地面についた瞬間、肉離れを起こしやすいです。

硬く、古いゴムを力一杯伸ばすと、途中でゴムが切れてしまいます。

肉離れを起こしやすい人の状態は、このゴムと同じで、筋肉が固くなってしまっています。

しっかりとハムストリングスを柔らかくしておく事で、肉離れを予防する事ができます。


硬くなってしまったゴムはずっと硬いままですが、ゴムとは違って、硬い筋肉はストレッチによって柔らかく戻し、その状態で保つ事が可能です。

しっかりと怪我の予防のためにストレッチを行いましょう。


ハムストリングスは、太ももの裏側にありますが、太ももの前側にある大腿四頭筋との働きによって、ジャンプ動作や歩行・走行動作を行なっています。

ハムストリングスが硬いと、大腿四頭筋も固くなりやすいです。

健康的に日常を過ごし、運動を行うためにも、ハムストリングスに目を向けて見ましょう。

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