上腕二頭筋と上腕三頭筋について
- yusuke.kubo0221@gmail.com
- 2018年12月13日
- 読了時間: 3分
上腕二頭筋について
上腕二頭筋は、いわゆる力こぶを作る筋肉で、肩関節の屈曲・外旋と肘の屈曲に
関与しています。
上腕二頭筋の働きを理解して行きましょう。
上腕二頭筋長頭:肩甲骨の関節上結節→橈骨粗面
上腕二頭筋短頭:烏口突起→橈骨粗面

上腕二頭筋の長頭は、上腕骨結節間溝という骨で出来たトンネルの様な部分の中を通るので、骨との摩擦によって、上腕二頭筋の長頭腱に炎症が起きやすいです。
痛みがあるまま放置していると、悪化した時に上腕二頭筋の長頭腱が断裂してしまう事もあります。
上腕二頭筋の長頭腱が断裂してしまった場合、断裂した瞬間などは痛みがありますが、
じきに和らぎ、最大筋力にそこまで変化はありませんが、持続力はなくなります。
本来あるべきところから、末梢の方に力こぶが移動してしまいます。
断裂した後の上腕二頭筋は、一目でわかるくらいの変化をします。
上腕三頭筋について
上腕三頭筋は、いわゆる二の腕と呼ばれる部分の筋肉で、肩関節の伸展と肘関節の伸展に
関与しています。
上腕三頭筋長頭:肩甲骨の関節下結節→肘頭
上腕三頭筋内側頭:上腕骨後面で橈骨神経溝の下方→肘頭
上腕三頭筋外側頭:上腕骨後面で橈骨神経溝の上方→肘頭

腕を鍛える時に、上腕二頭筋が重視されやすいですが、筋肉の太さ(体積)で見た時に、
上腕三頭筋は、上半身の筋肉の中でも大きい部類の筋肉です。
ダイエットや、腕を鍛えるためには、上腕二頭筋よりも上腕三頭筋を鍛える方が効率が良い事がわかります。
腕立て伏せで鍛えられる筋肉
腕立て伏せで鍛えることができる上腕の筋肉は、上腕二頭筋?それとも三頭筋でしょうか。
腕立て伏せで主に鍛えることができるのは、大胸筋と上腕三頭筋、広背筋です。
腕の筋肉を考えると、上腕二頭筋だと思っている人も多いですが、実は上腕三頭筋が鍛えられています。
カッコ良く力こぶを作りたくて、腕立て伏せを頑張っているけど全然力こぶができない。
と悩んでいるあなた。全く出来ないわけでは無いですが、少し出来にくいと思います。
なぜかというと、腕立て伏せは腕を伸ばす。つまり肘を伸展させて上腕三頭筋を鍛える様なトレーニングなので、肘を屈曲方向に動かす上腕二頭筋の働きとは違ってしまうからです。
上腕二頭筋を鍛えるためには、肘を屈曲させる様なトレーニングが必要になります。
例えば、手のひらを顔の方に向けて懸垂など。
ただ、上腕三頭筋の筋肉の太さ自体は上腕二頭筋よりも大きいので、腕から手にかけての
ラインを綺麗にするのには向いているかもしれません。
やりすぎると、人によっては腕が太くなり過ぎるかも知れないので注意が必要です。
上腕二頭筋と上腕三頭筋は、作用が逆の拮抗筋です。
上腕のバランスを保つ為に相互のバランスを取っています。
上腕のそれぞれの動きを行う上で、注意してみましょう。
Commentaires