自律神経について 1
- yusuke.kubo0221@gmail.com
- 2018年12月11日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年2月19日
自律神経とは?「自」分を「律」する「神経」
自律神経とは、
英語で書くと、Autonomic nerves(自動的な・神経)と言います。
その名の通り不随意(自分の意思とは関係なく)に、体の各機能を調節する働きのある
神経です。
自律神経は体内のバランスを取っている交感神経と副交感神経の二つの神経の事です。
自律神経のバランスが崩れると、体全体のバランスが崩れてしまいます。
自律神経は、内臓・ホルモン・生体恒常性(体の状態を一定の水準でキープする事。
ex:平熱・血圧・免疫など)に大きく関わっているので、しっかりと自律神経のバランスを整えて行きましょう。

交感神経って?
交感神経とは、「闘争」や「逃走」の神経とも言われています。
まだ、石などで狩りをしていた時代。
獲物を見つけた時や、敵を見つけた時に、しっかりと相手を見たり、走ったり。
そんな時に働く神経です。

副交感神経って?
副交感神経とは、「休息」の神経とも言われています。
狩り終わりに、一息ついて、獲物を家族と食べたり、ゆっくり眠ったり。
リラックスしている時に働く神経です。
副交感神経優位にさせるのは正しい?
本来自律神経は、交感神経と副交感神経がお互いにバランスを取りながら作用しているので、副交感神経だけ優位になる状態はあまり良いとは言えません。
やはり、交感神経も体にとって重要な働きをしているので、交感神経にも目を向けて、
どちらかに傾く事が無いように気をつけていかなければいけません。
自律神経が優位に働く状況って?
交感神経は、体を活動状態にさせます。
主に、昼間や運動時に働き、血圧上昇・心拍数増加などに働きます。
副交感神経は、体を休息状態にさせます。
主に、夜間や食事の時に働き、心拍数低下・血管拡張などに働きます。
交感神経が優位な状態で起こる症状
交感神経が緊張状態になると、アドレナリンという物質が分泌され、血管が収縮して血流が低下し、心拍数が増加します。
血流は、熱・栄養を体全身に運んで老廃物を回収していますが、血管が収縮して血流が低下すると、栄養などが全身にうまく運ばれず、冷え・倦怠感に繋がります。特に、手足の血管は元々細いので、血流が少なくなると、手足の冷えが出やすいです。
副交感神経が緊張状態になると、アセチルコリンという物質が分泌され、心拍数は減少し、血管が拡張され、血流が増加します。
そして、リンパ球の増加が起こり、花粉症や喘息などの症状が出ることがあります。
日常で受けるストレスによる症状
自律神経は、ストレスによって働きを強めますが、何をストレスに感じるかは個人差があります。温度、音、匂い、対人関係など。ストレスの原因は多岐に渡ります。
ストレスを受けると、そのストレスを乗り越えるために交感神経が作用して、血管の収縮などが起こります。決して、交感神経優位の状態が体にとって敵ではありません。
しかし、その状態が長く続くと、頭痛・肩こり・冷え・不眠などが起こりやすくなります。
本来、体のバランスを水準程度に保つ働き(生体恒常性)がある自律神経ですが、片方の神経ばかりに偏ってしまうと、本来の機能を失って働かなくなります。
この状態を自律神経の失調と言います。
暑すぎ・寒すぎの場所で長時間過ごしている人。普段からイライラしやすい人。寝る前にコーヒーを飲んだり、スマホやパソコンをいじったり。昼夜逆転の生活をしている人は要注意です。
自律神経の働きを調整するために必要な事は、運動・休息・食事・睡眠です。
運動
しっかり運動する必要はありません。
近所をくるっと一周散歩するとか、軽くサイクリングをするとか。
最初は、体の負担にならない程度から初めてみましょう。
体育の後は眠たくなるように、自律神経の働きのバランスを取りやすくなります。
ジムやヨガで軽く汗をかくのはリフレッシュにも良いですね。
休息
普段から気を張り続けていると、気づかないうちに体がまいってしまいます。
普段、気を張り詰めている人は、その分しっかりとリラックスタイムを作りましょう。
携帯やパソコンの画面を見ていると、知らず知らず目を通して体が刺激されてしまいます。
あまり画面を見過ぎないように、目も休めてあげましょう。
食事
3食バランス良く食べる事を基本として、自分のライフスタイルの中で、出来ればある程度決まった時間に食事を取るようにしましょう。
そして、変に糖質だけカットしたりする無理なダイエットはやめましょう。
食事制限のみで体重が減っていても、不健康では意味がありません。
しっかりと運動や睡眠も合わせて、健康的な体型を目指しましょう。
過度な間違ったダイエットは、自律神経の働きも崩します。
睡眠
人生の内、4分の1〜3分の1は睡眠時間だと言われています。6〜8時間ほどです。
人にもよりますが、基本的には睡眠時間が短過ぎたり、長すぎると良くないです。
睡眠時間は、体が最もリラックスできる時間でもあります。
寝る前の休息時間から、質の良い睡眠時間への流れを作る事で、自律神経のバランスは格段に良くなります。
特に小・中学生までの子供は、骨や筋肉など体の成長にも関わるので夜更かしはさせないようにしましょう。
自分の意思で自律神経の操作はできませんが、自分の意識で自律神経の働きの手助けをすることは可能です。適度な運動・しっかりした食事・適切な睡眠を意識して、生活しましょう。
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