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呼吸について

  • yusuke.kubo0221@gmail.com
  • 2018年11月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:2019年2月28日

呼吸とは

呼吸とは、空気中から酸素を取り入れ、エネルギーを算出し、

不要になった二酸化炭素と水を空気中に吐き出す一連の流れの事

を言います。

肋骨・胸骨・椎骨で囲まれた領域を、胸郭と言います。

胸郭の内部を胸腔と言います。

胸腔内には、肺と心臓が入っています。


胸郭を広げる事で、胸腔内が陰圧となり、空気中の酸素が肺に送り込まれます。


陰圧とは:圧力が、周りより低い状態。空気は、圧力の高い場所から低い場所に向かうので、呼吸の際に胸腔内が陰圧になる事で、力を入れて息を吸わなくても自然に空気を取り入れる事が可能です。



呼吸は肺だけで行われるわけではない。

呼吸は胸腔内だけで無く、体内に酸素を取り込んだ後、体内の組織でも行われています。

細胞が活動するために必要な酸素を、肺から血管を通って各細胞に送ります。

各細胞で使われた酸素は二酸化炭素として肺へと運ばれ、呼吸によって新しい酸素と交換されます。


なぜ息が上がるのか

運動した時、息がハアハアと浅く早い呼吸になると思います。

なぜ運動すると、息が上がるのでしょうか。

運動には酸素が必要なので、運動量が大きくなると、酸素の要求量が多くなります。

体の各部位の酸素の要求量に応えるために、呼吸の回数を増やして対応しています。


もう一つ、山登りなどで高所に行った時にも息が上がります。

山頂に近くなる程、空気の絶対量が少なくなります。

酸素も薄くなるので、酸素を体に取り込むために呼吸が浅く早くなります。


エベレストの山頂の高さまで登ると、海面の高さと比べて酸素の量がおよそ1/3程度にまで少なくなってしまいます。

普通の3倍の呼吸をしないと、酸素の量が足りなくなってしまいます。


肺の構造

肺は、左右に一つずつある臓器です。

空気は、気管・気管支を通り、肺に入り、より小さな気管支を経て、肺胞の毛細血管で酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出します。

肺は、区分けされており、葉(よう)と呼ばれます。

右肺は、上葉・中葉・下葉。左肺は、上葉・下葉に分けられます。


左右で葉の数が違うのは、心臓が中心よりやや左に寄っていて、

心臓の分のスペースを空けるためです。



肺の面積はテニスコートと同じ









肺は、肺胞と呼ばれるブドウの房のような小さな組織がたくさん入って構成されています。

肺胞がある事で、肺の表面積はテニスコートの大きさとほぼ同じ大きさになり、広い範囲でガス交換を行う事が可能です。



呼吸で用いる筋肉とは

呼吸を行うためには、まず胸郭を広げなければいけません。

胸郭の動きに関わる筋肉は、内肋間筋・外肋間筋です。呼吸筋と呼ばれます。

他にも、呼吸を助ける役目の呼吸補助筋が存在しています。


呼吸補助筋には、斜角筋・胸鎖乳突筋・小胸筋・前鋸筋などが存在しており、

努力性呼吸時に働きます。


努力性呼吸とは

水中で息を止める前の様に思いっきり吸い込んだり、息を吐き出しきる時の呼吸です。

通常の呼吸に加えて、無理矢理呼吸します。


タバコと呼吸・肺との関係

タバコは肺に悪い。と声高に叫ばれていますが、本当に悪いのか。

どのくらい悪いのか。少し見ていきましょう。


まず、タバコの有害物質について。

紙タバコに含まれる有害物質は、およそ200種類存在すると言われています。

一酸化炭素・タール・ニコチン・アセトアルデヒド・ホルムアルデヒドなどです。

60種類ほどは、発がん性の高い物質が含まれています。


加熱式タバコの場合でも、有害物質が無くなる訳ではなく、体内には取り込まれています。紙タバコより加熱式タバコの方がむしろ濃度が高い有害物質も存在しているので、注意が必要です。


肺胞が潰れてしまうと・・?

タバコを吸っていたり、アスベストなどの粉塵を長期間吸っていると、肺の中の肺胞が破壊されてしまい、十分に呼吸が出来なくなります。

肺組織は、一度破壊されると修復される事が無いので、どんどん潰れていきます。

肺胞は、破壊されると潰れた肺胞同士がくっつくような形になります。


潰れた肺胞では、酸素を取り入れる事ができず、呼吸が苦しくなります。

肺全体も大きく縦に広がり、胸郭全体も樽のような形になります。

胸郭が広がる事により、胸郭内が陰圧の状態が通常になり、普通の呼吸では酸素を取り入れる事が出来なくなります。


腹式呼吸について

一度深呼吸をしてみると、胸では無くお腹が前に突き出る様な形になりませんか?

この大きくお腹が前に出た状態。これが腹式呼吸の動きです。

腹式呼吸とは、字の通りにお腹で行う呼吸です。

実際にはお腹ではなく、横隔膜(焼肉でいうハラミ)という胸郭の下にある筋肉で出来た膜を大きく上下に動かす事で呼吸を行っています。

深呼吸の方が、深く大きく、無理の無い呼吸を行えるので、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出には効率的です。


ヨガの様に腹式呼吸を使ってゆっくり大きな呼吸ができる様に、

少し呼吸について、興味を持ったら自分の呼吸を見直してみましょう。

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